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アメリカで怪我ー痛みの考察

2017/08/11 18:13:36  

ぷれまーの皆さま、おはようございます。

「痛み」についての日米の違いを書いてみようと思います。



その3で痛みについてちょっと書いたので、

読んで下さったぷれまーさんは痛くなっちゃったかも知れません。ごめんなさい。


日本って「痛みを我慢することが美徳」ってありませんか?


出産の時が良い例で、痛みで騒ぐことははしたない、そういう常識ってないでしょうか?

ひょっとしたら、これは私の時代の話で、お若い方の間では違っているのかも知れませんが…。

私は、日本では相当に痛みに苦しめられました。



ここからは病院によって違うのでしょうが、


私は、不運なことに、ボルタレンという痛み止めが合わず、全く効かなかったため、

オペ後12時間、許された点滴は100ccがたったの2本。ボルタレンの代わりの薬がなかなか届かず、

本当に痛みに苦しみました。アメリカから帰ってくる時にもらって来た痛み止めをウチに置いてきたことを大後悔しました。

痛みを我慢するのは、体力をとても消耗します。私は、不要な我慢だと感じました。

「モルヒネでも何でも打って下さい」と懇願しましたが、「日本ではモルヒネはガンにしか使いませんよ」と言われ、

結局は我慢の12時間でした。「もう限界です」と何度ナースコールを押したことでしょう。


痛みには強い私でしたが、日本でのオペ後の痛みに耐えるのは本当につらかったです。

日本でも、一時的にモルヒネなど使えるよう(乱用はダメですが)にしてくれれば良いのにと、つくづく思います。



私なりに違いを纏めてみると、



日本では、「これだけの大けがをしたんだから、ある程度の痛みは『仕方がない』」というのがベースにあると思いました。

アメリカのそれは、たとえ端から見て「ホントにそんなに痛いの?」と思ったとしても、

「患者本人が訴えているのだから、患者の苦痛を取り除くことが第一義」というのがベースだと思いました。

そのベースがあるからだと思いますが、アメリカでは、「仕方がない」「ちょっと我慢して」「もう少し待って」

という三言をついぞ言われませんでした。



私は、医療専門家ではありませんから、痛み止めの害というものは、正直言って良くは分かりません。


しかしながら、日本の痛み止めに対する警戒感というか、あまり使ってはいけないという考えというか、

強すぎると感じています。アメリカのは、逆に「いや、そんなにモルヒネ使っても良いの?」とは思いました。


結論的に言えば、


薬には全て副作用があると言われますよね。

副作用を心配するために主作用を用いないのも、主作用だけを見て使いすぎるのも、両方いけませんが、

日本では、ガンの痛みだけでなく、怪我などで一時的に、痛みに苦しんでいる人を楽にするだけの量を、

緩和する方向に是非にも行って欲しいと思いました。



もちろん、私の経験は、アメリカも日本も、私が入院した病院の考え方であって、違う病院では違っているのかも知れません。



日本の主治医には、こういうことをちょっと話したのですが、

「アメリカ人は痛みに弱いねん!」とサラッと流されてしまいました。


次回は、オペ以降どうなっているのかを書きますね。


これを書けているってことは、元気になっているってことです。



台風5号で日本列島は大変なことになっていましたね。


皆さまの所は大丈夫でしたか?

暑くて、やりきれない方々も大勢いらっしゃることでしょう。

夜間の熱中症がとても心配されているとTVでよく見ます。

ぷれまーの皆さまも、ご家族様も、どうぞ御身お大切になさって下さい。



辻素子

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